高齢者ケアに携わる人の適性とは

介護施設で働く人の適性は大まかに考えると3つあります。

まず第1に体力があるかどうかです。基本立ち仕事である介護職は、入浴介助やベットでの体位変換など、体を使う仕事が主です。コツなどもありますが、やはり力仕事であることは否めません。そして2交代制や3交代制を取り入れている施設が多いため、日勤と夜勤をこなすことにもなります。このため体力に自信があるという人の方が働きやすいでしょう。

次に、人と接するのが好きであるということ。介護施設で働く場合、もちろん多くの利用者と接することになります。そして黙々と仕事をすればいいという訳ではなく、利用者やその家族の方ともコミュニケーションをとることも立派な仕事の一つになります。高齢者の方とのコミュニケーションは中々うまくいかないこともあるので、スタッフ間同士での情報共有なども必要となってきます。このため、人付き合いが得意という人の方が介護職には適性があると言えます。

3つ目は理性を持って冷静に行動できるかということです。利用者の中には認知症などを患い、理不尽なことを言ってきたり、時には手をあげられるこもありえます。そんな時に、カッとなってしまっては仕事は務まりません。相手のことを冷静に受け止め、理性的に対応できることが介護職としてふさわしい行動です。予測不能であることが起こりやすい現場であるからこそ、理性を持ち冷静に行動できるかどうか、というところが重要な適性の1つと考えられます。

ぜひこれらの適性を、介護業界に入るかの判断基準にしたり、介護スタッフとしての技量を上げるための目安にしたりして役立ててみてください。